今年の4月以降、大阪でタクシー乗務してると
飽きるほど聞かれる質問、

万博始まって
タクシー忙しいですか?
僕は

そこまで
大きな影響はない
って考えです。
万博も折り返し期間に入りましたので
数字を見ながらこの考えの根拠を
話していきたいと思います。
過去3年分を比較してみた
売上 | 乗車回数 | 1時間あたり売上 | 1時間あたり乗車回数 | |
2025年7月度 | ¥875,150 | 450回 | ¥4,065 | 1.90 |
2024年7月度 | ¥801,080 | 399回 | ¥3,939 | 1.79 |
2023年7月度 | ¥813,720 | 395回 | ¥4,305 | 1.90 |
売上 | 乗車回数 | 1時間あたり売上 | 1時間あたり乗車回数 | |
2025年6月度 | ¥754,290 | 371回 | ¥3,882 | 1.74 |
2024年6月度 | ¥715,700 | 360回 | ¥3,812 | 1.74 |
2023年6月度 | ¥805,530 | 437回 | ¥3,937 | 1.94 |
売上 | 乗車回数 | 1時間あたり売上 | 1時間あたり乗車回数 | |
2023年5月度 | ¥762,450 | 389回 | ¥3,632 | 1.69 |
2023年5月度 | ¥808,370 | 395回 | ¥3,719 | 1.65 |
2023年5月度 | ¥779,800 | 396回 | ¥3,755 | 1.73 |
「売上」「乗車回数」は
乗務時間によって差が出るので参考程度に。
最も大事なのは「1時間あたり乗車回数」。
あと、万博会場が僻地なので
ご案内できれば単価が伸びやすいので
「1時間あたり売上」も。
別に特段、
2025年度だけ
飛び抜けていい数字が
出てるわけではないです。
①万博の実施時期
開幕してから日を追うごとに
来場者数は増えてるそうですね。
表を見てると確かに2025年度、
5月度6月度より7月度が最もいい結果です。
が、これは
「万博のおかげ」でなはく
「天候(暑さ)のおかげ」でしょう。
夏に向けて売り上げが伸びるのは
毎年のことです。
もし、冬に実施していたら
万博需要を見極めやすかったのでは。
②万博乗り場の回転率の悪さ
乗務員同士の立ち話が聞こえてきました。

万博乗り場並んだけどな〜
1時間半待って駐車場までやで。
たまらんわ〜
まぁそんなこともあるでしょう。
大阪万博のタクシー乗り場、
お客さん>タクシーになってるシーンを
一度も見てません。
お客さんにとってはそれが1番ですが・・・
- 市内から向かうには30分以上かかる
- 長時間の待ち時間が確定
- 距離が出る可能性は高いけど、もちろん確約ではない
そんな場所を
営業の軸には使えません。
③万博へ案内後の次の乗車
本日現在、万博会場へのご案内が9回。
その9回のご案内後、
次のお客さんに出会うまでの平均時間は30分越え。
確かに1度のご案内で売り上げは大きいですが
上で述べたように場所がメインの営業エリアから
離れているんで次のご案内に出会うまで
時間がかかります。
かといって、万博会場で待機すれば
それ以上の空車時間を費やす可能性が高いですし。
結果、万博行きの高単価を
相殺することに。
まとめ
過去の投稿含め、
万博に否定的なことを
多く書いてる気がしますが
別に万博は好きでも嫌いでもないです。
実際、平日でも毎日数万人が動員されるイベントが
実施されて、大阪が盛り上がるのは
大阪府民として嬉しいですし。
広く捉えれば、
万博需要で空車が多少は手薄になって
我々も恩恵は受けてると思います。
ただ、
タクシー乗務員の数字の作り方として、
この突発的なイベントを軸にして
売り上げを伸ばせるとは思えない
ってお話しです。
結局は、
普段使いの需要を軸にして
トッピング程度に加えればベストでしょう。

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